【漫画】秘密 5巻ートップシークレット(清水玲子)ネタバレ有
清水玲子 秘密 5巻ートップシークレットの感想です。
ネタバレありですので、まだ読んでない方はご注意ください。
秘密 5巻ートップシークレット ネタバレ
末期ガンで亡くなりそうな老人が、「60年前に子供を殺して埋めた」と告白します。
その告白通りの場所を掘ると、屍蝋化死体が見つかります。
しかしその死体は老人が供述した子供の死体ではなく、大人の死体、つまり別の殺人事件の死体だったのです。
老人が殺した子供の事件は時効になっていましたが、この大人の死体の事件は20~25年前のもの。
つまり時効になっていないので調べるべきだ、と監察医の三好雪子が主張します。
薪はその主張を拒否しますが青木の余計なひと言のせいで、この事件を調べることになってしまいます。
無事屍蝋化死体の脳の映像化に成功する青木ですが、この脳の主である堀江太一の息子が額から血を流し父親を睨み付ける画像をみつけます。
堀江には息子と娘がいましたが、父親を亡くしてこの兄弟はこのあとどんな生活を送ったんだろう、と思いを馳せます。
三好雪子の友人・浜田葵が結婚することになり、雪子は結婚式の招待状を受け取ります。
そこで薪が登場。初対面であるはずの葵が結婚相手から暴力を受けていることを言い当て、驚いた葵は家に帰ってしまいます。
薪は、葵が堀江の娘だということに気づいていました。
一方、ついに青木が、堀江の殺害の映像を掴みます。
そこで衝撃の事実が。堀江を殺したのは、娘であり雪子の友人でもある、葵だったのです。
酒を飲んでは子供たちに暴力をふるっていた堀江、その暴力に耐えきれずに葵は父親を殺してしまったようです。
葵が婚約者に同じことをする危険性がある、ということで薪たちはすぐに葵の家へ向かいます。
家に向かうとそこには男性の死体が、しかし死体は婚約者ではなく、葵の兄の浜田尚だったのです。
どうやら葵が婚約者を殺そうとしたところ、兄の尚が葵から包丁を奪い葵の代わりに、婚約者を殺そうとしたようです。
そしてその婚約者が抵抗し、正当防衛で尚を殺してしまったようです。
尚のMRI捜査と雪子の証言から、堀江太一は葵と尚の母親に熱した料理油をかけて火傷をおわせそれが死につながったこと。
そしてその後の父の行動から、自分も殺される、とおびえた尚が葵を置いて逃げ出したこと。
残された葵が心配になり家に戻ると、父親に暴力を振るわれていた葵がすでに父親を殺したあとだった、ということがわかります。
葵を置いて逃げたことを後悔し続けた尚は、もう2度と葵に人殺しをさせないと誓い葵の代わりに、婚約者を殺そうとしたのです。
はじめからこの事件の脳を調べることを反対していた薪は、最初から犯人が子供であることに気づいていました。
それに気づかなかった雪子の想像力の無さを、監察医として致命的な欠点だ、と責めます。
一方、老人が殺した子供の遺体もみつかり、その脳の映像も調べることになりました。
殺された子供の母親の光浦あかねが、脳の映像を見たいと申し出ます。
第九はあかねに守秘義務などの同意書にサインすることを条件に許可します。
犯人は、あかねの姉の息子、つまり甥でした。
そしてあかねの夫の会社の社員でもあったのです。
あかねは、息子の脳の画像を見ながら、息子が殺された後、犯人の定年退職の席で、犯人に料理を振る舞ったことを思い出します。
画像はついに殺害の場面に。
殺害時、犯人の顔に、違う顔が重なります。それは若いころのあかねの顔でした。
殺された息子は、犯人に襲われ息を引き取る間際に、母親のあかねの幻影を見たのでした。
普通ではない様子のあかねを見て、薪は、あかねが自殺するかもしれない、と危惧します。
あかねの着物の袂から包丁が落ちます。血がついていますが、その血はもう乾いていました。
なんと、あかねは第九に来る前に、病院に入院していた犯人を殺害してきたのです。
「犯人は放っておいても死んでいた、あなたが手にかける価値のない男だった。」という薪にあかねは、
「主人も、犯人の母である姉ももう亡くなり、私は95になる。今の私にまだ失うもの・守るべきものがありますか?」と答え泣き崩れるのでした。
感想
雪子さん、薪さんのことが好きなんですね・・・
いつからなんだろ?鈴木さんとつきあってたみたいだからそのあとから?
でも、不可抗力だったとはいえ、自分の恋人を殺した男を好きになれるもんかしら?
もしかして、もっと前から好きだったのかなあ・・・
今回は2件の殺人事件が絡み合ってでてきましたが、どっちもかなり後味の悪い事件でしたね・・・
殺人はどんな場合でももちろん良くないんですが、子供が絡むと、たとえ現実の話でなくてもやっぱりつらい気持ちになりますね・・・
葵に殺された父親も、子供を殺して埋めた犯人も最低なやつ!と思うんですが実際にあってもおかしくない事件ですもんね・・・
最近子供を狙う事件が多くて、本当に心が痛みます。