【漫画】秘密 7巻ートップシークレット（清水玲子）ネタバレ有

清水玲子 秘密 7巻ートップシークレットの感想です。
ネタバレありですので、まだ読んでない方はご注意ください。

【秘密 6巻ートップシークレットのネタバレ・感想はこちらから】

 

秘密 7巻ートップシークレット ネタバレ

3月末に、千堂外務大臣の娘・千堂咲（14）が誘拐される事件が起こる。

4月に入り、「千堂大臣の娘を1人さらった」という犯行声明が各マスコミに送られ、即日捜査本部が設けられた。

そんななか、「千堂咲誘拐事件」の容疑者の吉田さなえ（63）が、警官隊が踏み込んだ際に自ら頸動脈を切り自殺する。

そのため「千堂咲誘拐事件」は第九に全指揮権がわたり、がMRIで吉田さなえの脳を調べることになった。

 

 

MRI捜査で、ちょうど一週間前の4月1日に、千堂咲と思われる少女を閉じ込めたコンテナが他の貨物と一緒に船に積まれ、そのまま出航してしまったことがわかった。

捜査で船は中東の国「エルスエコ」の船でということもわかった。

コンテナ内に一緒に入っていた水と食料では二週間ももたない。

早く救出しなくては・・・と焦る薪。

 

 

そんな時容疑者の吉田さなえと千堂大臣の接点がわかった。

吉田さなえは、20年前の「デルナ集団拉致被害者」の遺族だった。

デルナという国は政情不安定による大量の餓死者、病気の蔓延のため、日本からも多くのボランティアが
訪れていた。

その中心的役割を担っていた国際医療援助隊の日本代表22名が、2042年7月、何者かにより集団拉致。

うち10名が死体で発見された。

デルナの国家犯罪ではとの見方が強まったが、証拠は出ず、残りの12名は遺体のでないまま死亡と断定。

12名の生存を信じ捜査活動の継続を要求した家族の訴えは却下。

2046年、事件は事実上終結、翌年からは日本の援助も再開。

千堂大臣は、当時の中東アフリカ局長で、被害者家族の意思を代弁する交渉の最高責任者だった。

 

 

そして、吉田さなえの共犯者も、この「デルナ集団拉致被害者」の遺族野中にいるとして捜査が進められ、吉田さなえの離婚した元夫の淡路真人（66）が共犯者として浮かび上がった。

 

千堂大臣は独断で外務大臣の力を使って、エルスエコの船に停船命令を発令。

船が停船命令を無視すると、威嚇射撃をするように、と命令する。

 

 

そのころ薪は、MRIで見た、コンテナに閉じ込められた千堂咲の画像が偽物であると気付く。

千堂咲の母親に画像を確認してもらうと、やはり千堂咲ではないことがわかった。

 

身代わりとして船に乗せられた少女はいったい誰？

そして本物の千堂咲はどこにー

 

薪は千堂大臣に会いに行き、コンテナに閉じ込められた少女は千堂咲ではないと説明。

千堂大臣は、自分の娘でないなら助ける必要は無い、と威嚇射撃をして停船したエルスエコの船の立ち入り調査を中止してしまう。

 

吉田さなえの元夫の淡路真人の居所がわかり緊急逮捕される。

彼は末期がんで、ホスピスに入院していた。

淡路は、千堂咲の居所は直接千堂大臣にしか話せない、と語る。

 

 

千堂大臣は淡路に会いに行き、淡路は

「私が生き続ける限り脳は見られず、娘の居所はわからない。それが私の復讐だ」

といい、その挑発に乗せられた千堂大臣は、淡路を殺してしまう。

 

 

青木が、上が動かないなら自分が少女を助けに行くといい、怒った薪だが結局は認め、資料を揃え警視総監に直談判し、許可をもらう。

 

青木は船に乗り込み、無事少女を救出する。

淡路真人の脳のMRI捜査で、千堂咲も無事見つかった。

 

 

淡路を殺害し逮捕された千堂大臣に薪は会いにいきDNA鑑定をみせ、実は咲は千堂大臣の実の娘ではないことを伝える。

このDNA鑑定は、淡路が生前業者に鑑定させたものだった。

千堂大臣はショックを受け、実の子でないと知っていたら淡路を殺したりしなかった、と。

そして薪は、コンテナから助け出された女性・平野望美が、千堂大臣の実の子であることを
伝える。

淡路は、はじめから千堂大臣の実子でない咲を殺すつもりはなかった。

目的はあくまでも千堂大臣。より効果的に望美の命を絶とうと・・・つまり実の父である千堂大臣に望美を殺させようとした。

それが淡路の復讐だったのだ。

 

 

感想

いや～これは後味悪い・・・

この千堂大臣、かなり嫌な人物ですね・・・

まあ実の子じゃなかった、から裏切られてショック、という気持ちはわかりますが実の子は助けて、自分の子じゃなかったら助けない、というのはちょっと大臣の器じゃないなと思いました。

それにしても、青木君、雪子先生にプロポーズOKしてもらえたんですね。

その点はほんとよかった。