【ドラマ】高嶺の花 第一話 ネタバレと感想
2018年7月スタートの、石原さとみ×峯田和伸ドラマ「高嶺の花」の感想とネタバレです。
ネタバレになりますので、まだドラマ第一話を見ていない!
という方はご注意ください。
ももの登場
きれいな水色のワンピースを着て、全力で自転車を走らせる月島もも(石原さとみ)。
川の土手を走り、トンネルを抜け、公園にたどり着き、噴水の向こうに座っている元婚約者の吉池拓真(三浦貴大)に手をふる。
吉池も、ももに向かってほほ笑む・・・ように見えたがその視線の先にあるのは吉池の妻の真由美(西原亜希)。
吉池は妊娠している妻に優しく微笑むが、ももの姿をとらえると表情が一変。
すると警察官があらわれ、ももは連行されてしまう。
警察署に、月島家の運転手高井雄一(升毅)の運転する車で、ももの継母の月島ルリ子(戸田菜穂)と、ももの異母妹の月島なな(芳根京子)が迎えに来る。
車内でストーカーなんかじゃない、と弁解するももに、つきまとい禁止令がでてるじゃない、とななが咎める。
ルリ子:「恥ずかしい・・・月島の娘がこんなことしてるなんて知れたら、世間様に顔向けできないわ」
もも:「ルリ子さんは世間様に顔向けすぎじゃない?」
ななが二人をなだめていると、うんざりしたももは、自転車を公園においてきたから、と車から降りる。
トランクに乗せますので…という高井の言葉を遮り自転車に乗って走り去る。
自転車に乗りながら結婚式の日ことを思い出す。
父親の月島市松(小日向文世)、ルリ子、ななに囲まれ白無垢を着た幸せそうなもも。
急に吉池が部屋に入ってきて、「申し訳ありません」と謝り、土下座をする。
訳が分からず呆然とするもも・・・
考え事をしていると、前から来た自転車をよけようとしてバランスを崩し自転車のまま川の土手から転げ落ちてしまった。
ももと直人の出会い
サイクルショップ風間輪店の店主・風間直人(峯田和伸)が店の前で水やりをしていると、直人の友人のコスプレ好きの娘、原田秋保(高橋ひかる)がやってくる。
直人のことを「ぷーさん」と呼ぶ秋保。
客のいない店内を見て 、
秋保:「今日も暇だね~、ま、今時チャリもネットでポチっと買えるわけだし」
直人:「そうねぇ」
直人はスマホで将棋ゲームをしている。
するとボロボロになった自転車をひいたももが現れる。
川に落ちたようで、水色のワンピースが土で汚れて、足元もドロドロ。
もも:「これ直せる?直せない?」
店内にずかずか入り椅子に座るもも。
自転車を受け取り、ケガは?ときく直人に平気といい着替えを要求する。
尊大なももの様子に怒ることもなく、着替えを貸してあげる直人。
そのとき鈴が鳴る。母の風間節子(十朱幸代)が鈴を鳴らしたと思った直人は、寝たきりになっている節子の枕元に食事を運ぶ。
「おはよう」と声をかけるが、反応がない。
節子の手をとる直人。高齢だった節子は亡くなってしまったようだ。
もものマンションにやってきたなな。
「お姉ちゃん、起きて」と声をかけ、カーテンをあけ、朝食をつくり、テーブルの上に並べる。
なな:「早く食べて。お父さんが呼んでるの」
もも:「なに、警察のこと?面倒。行きたくない」
なな:「それだけじゃなくて、宇都宮龍一って知ってる?最近テレビとかにもよく出てる華道家って名乗ってるけど。新しい流派なの、「宇都宮龍彗会」。すごい勢いでお弟子さん集めてる。小さなところだと廃業に追い込まれたところもある。うちも相当削られてるって。」
もも:「私には関係ない。もともと結婚したら辞めるつもりだったんだし」
なな:「お姉ちゃんが必要なの」
ななが作った朝食を口に運ぶもも。
宇都宮龍彗会のステージ。
若い男性達がエレキギターと和太鼓の演奏にのって花を生ける前衛的なパフォーマンスを披露している。
男性たちがパフォーマンスするたびに、女性達の歓声があがる。
龍一:「我々宇都宮龍彗会は、日本の伝統を愛し、文化を愛し、そしてそれらを破壊します。
破壊こそ、進化の道筋なのです。進化こそ、我々の使命なのです!」
配られた入会案内を手にしようと女性たちが殺到する。
恋のリハビリテーション
父に会いに月島家を訪ねるもも。
警察沙汰になったことを謝るももだが、そんなことはどうでもいい、という市松。
市松:「私は家元である前にお前の父親なんだよ。忘れられないのか?もう半年にもなる。あんな男のこと・・・。」
市松:「別の相手を見つけることはできないのか?リハビリテーションだ。お前は事故にあったようなものだ。
大けがをしたら病院で手当てを受ける。痛みを告げて寄り添ってもらう。回復するにはそういう相手が必要だ。」
もも:「そんな気にならない」
市松:「意識的にでもそうするんだ。優しければ誰でもいい。徐々にでもその優しさで癒され、元に戻ることができる。もちろん回復すればそれは本当の恋じゃないと気付く。その時は・・・捨ててしまえばいい」
ももと直人の再会
直人の母・節子の葬式。
商店街の友人である田村幸平(袴田吉彦)、原田太郎(吉田ウーロン太)、スナック喫茶のママ今村佳代子(笛木優子)と直人が、20年母の介護をしてきて恋もしてこなかった直人の話をしているところ、節子の知人が直人に見合いの写真を持ってくる。
相手の女性はバツイチで5歳の子供がいるというがその話を受けることにした直人。
お見合いの日、借りた着替えを返すためにももがやってきた。
今村佳代子の店・スナックボンソワールで直人に着替えを返すもも。
同じくスナックにいた田村と原田から可愛い、と言われ調子に乗ったもも。
もも:「かわいいって、クラスで何番目?」
田村:「何番目って・・・そりゃ一番でしょ」
もも:「学年でも?」
原田:「4番目くらいかねぇ?」
もも:「なんで4番目?!」
そのぐらいの方が男子にワンチャン(ワンチャンス:つきあえる可能性)があるという原田。
原田:「1番とかっていうとスラッと、こうモデル並みの?いいとこのお嬢様っていうか、観賞用っていうか、俺らにはさすがに無理だろって。」
田村:「なんていうんだっけ?そういうのって・・・花?」
直人:「・・・高嶺の花?」
原田に何の仕事をしているのか?と聞かれたもも。
曖昧に答えていると、駅前に新しくオープンしたキャバクラ「花」で働いていると勘違いされ今度店にいくよ、という原田達に対し「ボトルサービスしちゃう!」とキャバクラ嬢のふりをして答えてしまう。
そこに直人が学生時代にお世話になった教頭先生・三宅吉行(城後光義)が入ってくる。
彼は風間の人の良さを見込んで、ひきこもりの中学生・堀江宗太(舘秀々輝)を数日預かってもらいに来た。
運転手高井の車で帰るもも。
もも:「私って、キャバ嬢に見える?学年で4番目って・・・なんなら、なりたい顔1位っしょ!
ワンチャンねーから。おまえらにワンチャンなんかあるわけねーっつの!」
大笑いするももに、戸惑う高井。
宇都宮龍一、月島流への接触
料亭の個室で、「宇都宮龍彗会」の宇都宮龍一と、月島市松・ルリ子が会食をしている。
ルリ子:「あなたたちが華道家を名乗るなんて・・・伝統文化への冒涜よ」
市松:「妻の言うとおりだ。華道は心を磨いて、技を極めていく求道的な芸術だ。
君らのやってることは、まるで見世物小屋のショーではないか」
龍一:「そうですよ、ショーです。エンターテイメントです。それのどこがいけませんか?」
ルリ子:「卑怯な手を使ってお弟子さんを奪って、廃業に追い込まれているお家がたくさんでてるじゃないの」
単純に彼らの営業努力が足りないんじゃないですか?と返し、あなた方は太古の化石だ、と言い切る龍一。
市松:「共存できないかと連絡してきたのは君の方だ。帰るぞ、話にならん。
これではまるで、月島への宣戦布告ではないか」
龍一:「そうとられたなら謝ります。申し訳ありません」
頭を下げる龍一。
龍一:「共存したいというのは本心です。いや、私は月島流をもっと大きくすることに尽力さえしたい」
私はビジネスにしか興味がない、という龍一。
市松:「名跡がほしい・・・娘が欲しいという意味か?」
龍一:「お察しの通りです」
娘はふたりいる。どちらだ?と聞く市松。
龍一:「もちろん・・・」
ももとななのデート
遊園地で遊んだあと、レストランで食事をするももとなな。
なな:「まいっか、お姉ちゃんとのデートも」
もも:「彼氏いないの?」
なな:「できない、もてないんだ。」
もも:「そっか・・・ななは学年で1番キレイだから」
なな:「それはお姉ちゃんでしょ」
もも:「私は4番目くらい。ワンチャンあると思われてるから」
なにそれ、それはお姉ちゃんだよ、と言いながらとりわけたパスタをももの方に渡すと、ももはその皿をななの方へ押し返す。
なな:「お姉ちゃんはキレイなだけじゃなくて、才能もある。すごい芸術家。」
もも:「いいね、もっと言って、気持ちいいから」
なな:「わかる?お父さん見てても他の師範やお弟子さんたち見てても、お姉ちゃんが花を活けたら、空気が変わったの。凛とした空気。みんなが自然と注目する。花にも、お姉ちゃんにも」
もも:「そういえばなな、文月会で、全国の師範集めてデモするらしいね。
本来お家元がする大切な行事。」
なな:「お父さん、もう右手がうまくきかないの。」
知ってる、というもも。
もも:「だからあなたがやるの。次期家元としてのお披露目にもなる」
先お嫁に行ったもん勝ちだね、というななに、「ルリ子さんもそれを望んでる」というもも。
なな:「お母さんはそうかもしれないけど・・・私には無理」
もも:「大丈夫!そんなに深く考えなさんな。ななのがよっぽど勉強してきたんだし、堂々と・・・」
なな:「だから無理なのよ!!私はお姉ちゃんみたいに・・・」
突然立ち上がって叫ぶななを宥めるもも。
もも:「私には匂いがわからない。何を食べても味もわからない」
結婚が破談になってから、自律神経の問題で味覚障害になったと告白するもも。
もも:「だからなながやるしかないの。」
ももがそんなにダメージを受けているとしらなかったななは、ももに謝る。
なな:「それだけ大好きだったんだね・・・吉池さんのこと。」
どうしたら直せるの?と泣くななに、聞きたいのはこっちだよ、と苦笑いするもも。
風間輪店にて
もも:「へ~すごーい!元通りね、新品なくらい」
風間輪店にて、直人が直した自転車を見て喜ぶもも。
店から宗太が出てくる。
どこ行くの?と聞く直人にうるせぇ、と小声でいう宗太。
そんな宗太をももがからかい、私のチャリ貸してあげるよ、と冗談で言う。
直人:「あ!それいい!賛成です!行きなよ、自転車で一人旅!」
日本一ののぼり旗たてたらいいんじゃない?というももに、俺作ったげる、という直人。
宗太:「お前らふざけんな!」
怒って走り去る宗太。
直人:「いいアイデアですよ」
もも:「本気で言ってる?」
直人:「あれだけ憎んじゃったら、人じゃ救えない」
えっ、と怪訝な顔をするもも。
スナックボンソワールにて、ももの告白
ももと直人、原田・田村が直人の見合いについて、冷かしている。
ソファを挟んだ横の席には、運転手の高井が座って、待機している。
もも:「ぷーさんOKなんだ?」
原田:「断る理由ねえもんな」
お見合いに対してまんざらでもない様子の直人を見て、ももは、子供が小さいうちは、他人である男が一緒に住むってどうなの?いろいろと事件もあるし・・・と持論を熱く展開する。
もも:「えらそうに言ってる私もバツイチなわけなんだけど」
えっ?!と驚く一同。
軽く流そうとしたももに、「話してください、話したら楽になるかも」と直人。
拒否するももだが、真剣な直人の態度に押され、結婚が破談になった経緯やつらい心のうちを全て話してしまう。
その話を聞いた直人は「いい女だ」という。
「はぁ?」と怪訝な顔をするもも。
直人「だって、相手を嫌えない・・・憎めないんですよね?そうできたら楽なのに・・・」
直人は、突然店にあったホワイトボードに「喜怒哀(愛)楽」と書き、母親に聞いた話だ、といって語り始める。
直人:「自分が傷つけられたとき、怒る人と悲しむ人がいる。怒る人は憎む人です。自分は棚に上げて。
相手をただただ攻撃する。ヒステリックに声が大きくなる。悲しむ人は愛の人です。静かに、ただ時を止めて悲しみます。愛と憎しみ・・・愛憎。「愛憎半ば」なんて表現があるけど、そんなことはありえない。愛してたら、憎まない。憎めないんです。あなたのように。それはちゃんと愛のある、いい女だからです」
もも:「私・・・いい女なの?」
涙を流すもも。
月島ももの復活
吉池の家にて、皿を床に投げつける真由美。
真由美:「どうしてあんな人かばうの?」
吉池:「ごめん、でも彼女は僕らに別に何も・・・」
真由美:「何かあってからじゃ遅いでしょ?私たちの赤ちゃんに・・・」
吉池:「そんなことするはずがないよ・・・」
真由美:「もう嫌・・・あなたはどっちの味方なの?」
とまどう吉池。
スナックボンソワールでは、夜になってもまだ直人たちがいてカラオケで盛り上がっている。
ももは酔いつぶれて寝てしまっている。
直人はカラオケでラブミーテンダーを歌い始める。
あ、この歌好きとももは言い起きかけたが、また目を閉じてしまう。
翌日、直人の家で目が覚めるもも。
昨日のことをよく覚えていないが、あのあとマイクを離さなかった、と直人に言われる。
直人が用意した朝食を二人で食べる。
味噌汁の匂いをかぎ、味わうもも。納豆のにおいもかぎ、おいしそうに食べる。
直人がお見合いの話を持ち出し、向こうから断られた、とももに話す。
残念ね、と笑うもも。
もも:「ねえぷーさん、もしかして私にあるとか思ってる?ワンチャン。」
笑いながら朝食を食べるふたり。
月島流の文月会の会場。
全国から大勢の師範が集まり、その中には家元が招待した宇都宮龍一もいる。
これではななが、というルリ子に、この程度のプレッシャーに負けるようで月島の家元が務まると思うか?という市松。
ななが舞台に登場するが、声が震え、動きが止まってしまう。
その頃、宗太は自分の家に帰っていた。
部屋の中はぐちゃぐちゃ。
ごめんね、とおびえながら言う母親に、うるせぇ、ぶっ殺すぞ!と宗太。
母親は顔に殴られたようなあざがある。
「いねえほうがいいんだろ、出てってやる」と家を飛び出すと目の前に教頭先生と直人がいた。
直人は「日本一周」と書いたのぼり旗がついているももの自転車を引いている。
宗太:「どいつもこいつもふざけやがって!俺なんか死にゃいいんだろ?」
夏休みの冒険にでかけよう、という直人に、ばかなんだろ、という宗太。
直人:「大丈夫、なんとかなるさ」
宗太の耳元でささやく。
ふざけんな、といいながら直人の持ってきた自転車に乗って走り去ってしまう。
自転車店にて
「あなたは望めばなんでもできる子なのに・・・」
という生前の母親の言葉を思い出す直人。
スマホの将棋ゲームには「LEVEL99 勝利 勝率100%」の画面が写っている。
高井から、直人のことについて報告を受ける市松。
市松:「誰でもいい。悪いがその男には泣いてもらおう。リハビリテーションだ。
やがて娘は感謝して、その男を捨てるのだから」
文月会の舞台でまだ、なながかたまっていると、着物を着たももがさっそうと登場する。
ななから花を受け取るもも。
花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに
百人一首の小野小町の歌を歌い、「月島ももにございます」と堂々と名乗るももだった。
ドラマ「高嶺の花」第一話感想
「失恋ショコラティエ」からの石原さとみさんファンです。
そこから「ディアシスター」「地味にスゴイ!校閲ガール」「アンナチュラル」など、石原さとみさんドラマをいろいろ見てきましたが・・・
なんだかちょっと今回は役が・・・いまいちな気が・・・
なんというか、言葉遣いがお嬢様って感じがあんまり・・・品がない感じがするというか。
もっと美人なキャラの石原さとみが見てみたかったな・・・
個人的にかわいい石原さとみなら失恋ショコラティエ、かっこいい石原さとみならアンナチュラルかな~
ドラマ自体はただの恋愛ドラマかと思いきや、なぜか引きこもりの中学生がでてきたり、宇都宮龍一が何かいろいろ企んでそうだったり、これからどうなるかが楽しみです。
野島伸司脚本ですが、最初はどのへんが?と思いましたが、直人のお見合い相手の女の人に「バルーン」ってあだなつけたりとか、直人のちょっと変わったセリフとかを聞くとああ、野島伸司っぽいなと思います。